都市設計連合は、都市における「生態/エコロジー:ecology」を、人の叡智で「再生/リジェネレーション:regeneration」する必要性を感じ、人間活動が生態系の中で長期に渡って継続されるサスティナブルな環境への再生を『リコロジー』という概念で提案しています。 昭和41年に誕生した都市設計連合は、急激な高度経済成長に伴う「社会のシステム」や「生活様式の変化」から来るであろう「さまざまな社会の歪(ひずみ)」を予知し、「人間活動が生態系の中で長期に渡って継続されることができるような環境への再生」を一貫したコンセプトとして据えながら、各時代の都市問題に対し、それぞれ「まちづくり」「まちなおし」「まちそだて」と整理し、社会貢献を実践して参りました。 まず、戦後高度経済成長が進展する中で、「都市の基盤を整える」ための様々な都市計画事業が実施された時代においては、「防災街区造成事業」から初期の「市街地再開発事業」といった事業手法にいち早く取り組み、都市活力を飛躍させ「都市化社会」を形成する事業を実践いたしました。正しく「まちづくりの時代」です。 次に、高度経済成長が終わり安定成長に入る中、「都市環境を整える」ための事業が創出されはじめた時期には、「都心居住」や「エリアマネジメント」といった課題に「小規模連鎖型再開発」や「地区再開発」といった事業手法を通して、まちなかを“生活の場”として再生する「都市型社会」の再構築のお手伝いを実践いたしました。この段階を「まちなおしの時代」と捕らえています。 そして、人口減少時代が始まり「逆都市化」の時代に入り、「まちづくり三法」の見直しが行われ、行政としても中心市街地の再整備に本気で取り組み始められたように見受けられます。 私たち都市設計連合は、この転機に際し「これまで以上にソフトとハードが両輪となったバリアフリーな環境の実現」、「計画、整備、管理等、各段階における住民参画(協働)と地域コミュニティの活性化」、「地域の経済循環をも包括したシステム再生」といった課題を「都市の生態を整える“都市のリコロジー”」と整理し、新たなテーマに設定いたしました。そして、この取組みを「まちそだて」と位置づけ、今後も地域社会に貢献して参ります。
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